後ろに続く言葉は、『皆馬鹿だよ』
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僕は、物ごころついたころから頭がおかしかった。
見えない物が見えたり聞こえたりしていた。
それは、すべての子供が一通り体験するような物と変わらないと思う。
そんな物だと信じていた。
気にもとめていなかった。
その日が来るまでは、まったくと言っていいほど気にしないように、考えることもしないようにしていた。
そうしなければ、頭がおかしい人だから・・・
僕は、普通の人間のように生活をしたいと思っていた。
ずっと、ずっと、そう思っていた。
そう思っていたけど、その日が来てしまった。
僕には、伯父が居ました。
ある年の正月。
正月ということもあり、親戚一同が顔を合わせる日でした。
僕は、久しぶりにその伯父に会ったのですが、その伯父が死ぬと感じました。
それも、1年以内に・・・
実家に帰宅後、親にも、それを話しました。
正直、僕は、自分が頭がおかしいとは思っていましたが、
ここまで頭がおかしくなっていたとは思いませんでした。
その年から、更におかしくなり始めました。
感覚が鋭くなり始めたのです。
色んなことがらについて、とても感覚が鋭くなり訳が分からなくなって行きました。
常に集中してるような状態でした。
逆に言えば、集中力と呼べる物は無くなっていました。
常に頭がグラグラして、まともに眠ることもできませんでした。
その上、文字、テレビやラジオ、音楽にいたる情報、他人との言葉。
それら全ては、頭の中に入ってきて理解してるのですが引き出すことが難しくなっていました。
そういう情報を、頭の中から引き出そうとすると、
『不必要なことを、今、思い出しては、あのことに支障が出る。』
そんな感覚が自分を襲い続けました。
自分の頭なのに、自分を上手く使いこなせない、そんな感覚で埋め尽くされていました。
そんな状態になりながら、僕は、遠くで何かに呼ばれていました。
伯父が亡くなる2か月くらい前から、伯父が亡くなってしまう瞬間の映像の、幻覚というか、妄想というか、白昼夢みたいな物を毎日見るようになりました。
それは、常に同じシーンで、僕を苦しめました。
僕は、その伯父のことを大好きなのに、なぜ、こんな酷い物を見なくてはいけないのか?
こんなことを頭の中で考えてしまうのか?
苦しんで1ヶ月を過ごしました。
伯父が亡くなる1ヶ月前になると、もう、伯父が死ぬのは止められない。
そう感じていました。
1週間前には、どういう風に展開していくなどというのも感じるようになって居ました。
そして、夜、携帯電話の着信を知らせるランプが点灯しました。
『あぁ、やっぱり鳴ってしまったか。』
感じていたものによれば、夜に電話がなり、親から知らせが来る。
それを感じていたので、携帯電話が鳴る前から、ずっと電話を見つめていました。
その時、僕は心の中で、『伯父の死を知らせる電話ではありませんように』と願い続けていました。
それでも、電話越しの親のテンパっている声で、何かあったということはスグに分かりました。
電話が終わると、僕は、呟いていました。
『あぁ、ダメか・・・ダメだったか・・・』
伯父の死に対してなのか、それとも、僕が伯父の死を悟れて居たと確信してしまったことに対してなのかは、思い出したくないです。
それから、亡くなった伯父の元に行き。
死因や死んだ時刻などを聞いたところ、全て合致してしまいました。
僕は、その時、残念な気持ちでいっぱいでした。
「これは、思い込みであれ。思い込みであれ。」
そう唱えていました。
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